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養豚部

養豚部

藤沢農場花泉農場へ

館ヶ森アーク牧場の大きな基盤である養豚部。なかでも藤沢農場はそのはじまりの地として、昭和50年(1975)から歴史を刻んできました。衛生管理の行き届いた清潔な豚舎で、スタッフたちはおいしい豚肉づくりをめざして、きょうも頑張っています。

藤沢農場スタッフ
真剣なまなざしの橋本農場長

▲真剣なまなざしの橋本農場長。豚の健康状態をチェックしているところです

エサを与えている様子

▲エサはハーブ入りのスペシャルブレンド

働いている女性スタッフ

▲朝から晩まで動きっぱなしで体力が勝負。女性スタッフもとってもよく食べます

離乳期の子豚

▲「もうおっぱいは卒業したもんね」。ちょっぴりたくましくなった離乳期の子豚

好奇心旺盛な子豚

▲子豚はとても好奇心旺盛です

スタッフと子豚

▲「うーんかわいい!」スタッフはまるでお母さんのよう

おっぱいを飲む子豚

▲お母さんのおっぱいはおいしいなあ。

眠る子豚

▲どんな夢を見ているのかな?

農場長 橋本友厚 写真

交配させたお母さん豚が子どもを産んで、その子が大きくなって出荷されるまでに半年あまり。その間いかに健康に、大きく育てるかが私たちの課題です。

生れ落ちた直後から、おいしい豚肉をつくるための工夫は始まっています。ケンカして傷つけあわないように歯や尻尾を切る、雄なら去勢するなど。そしてうまく授乳させないといけません。子豚はお母さんのおっぱいを飲んではじめて免疫ができるので、生れてすぐにお乳を飲めなかった赤ちゃんは死んでしまうのです。毎日たくさん生れるので、分娩担当のスタッフは走り回っています。

1ヶ月弱でお母さんから離し、子豚だけになります。健康に育てるための3大要素は「えさ」「水」「環境」。うちの肥育用のえさは、遺伝子組み換えのトウモロコシを食べさせず、米や麦やさつまいもをたっぷり含んだ飼料にハーブを加えたものを与えています。そうすることで脂身が臭くない、赤身にコクのある豚肉になります。

水は麦飯石を加えてやわらかくしたもの。そして新鮮な空気を入れ、温度や湿度の管理にも気を遣います。豚は人間以上に繊細で、咳やくしゃみもしますし、世話をする人間がイライラしていると敏感に察知して臆病になります。だから、スタッフには豚に余計な心配をさせないように、コミュニケーションをしっかりとって、段取りよく仕事をしようと、いつも言っています。

私は兄・晋栄(現専務)とともに、小さい頃から農場を継ぐものだと思って大きくなりました。
この牧場を開いた父が病と闘っている時には、養豚のことを学ぶためにアメリカにいました。たった一人、異国で学ぶ辛さや寂しさに耐え難くなって、父に電話をしたら『人間死ぬ気でやれば何とかなる』と言われました。とても病人とは思えない気魄のこもった言葉でした。
あの言葉があったから、その後も頑張ることができたし、いまの自分があると思います。これから先も様々なことがあるでしょうが、本当にしなければならないことを見極め、それがどんなに困難なことであっても、全力でぶつかっていく気概を持ち続けていようと思います。

分娩舎担当 前田聡子 写真

毎日子豚が生れるので目の回る忙しさです。早くおっぱいを飲ませないといけないのですが、人間の子どもと一緒で要領のいい子もいれば悪い子もいる。ちっともおっぱいを飲めなくて泣いていたり、お母さん豚の下敷きになって悲鳴をあげたり。お母さんも自分の子でなくてもおっぱいをあげるおおらかなのや、絶対にダメっていう神経質なのもいたりして、もうてんやわんや。生まれた直後の子豚は粘膜に包まれているのですが、それが鼻から入って窒息する子もいるので、私たちは間に合わないと思ったら口で粘液を吸ったりもします。

でもやっぱり豚はかわいい!最高にかわいいです。この騒音に包まれることで癒されているんだなあって感じます。

"そんなにかわいがっている子豚も、結局食べられてかわいそう"って言う人もいますが、私は食べられるために生れてきたこの子たちは、健康に育っていいお肉になるのが本望だろうと思っているんです。そこまで行けずに、途中で病気などで死んでしまう子豚はかわいそうですけど…。だから、立派に育つように誠心誠意世話をすることが私の役目。

でも、私たちはそうやって生き物の命をいただいて生きているのだから、食べ物を残したり、捨てたりということだけは絶対にしません。テレビ番組などで食べ物を粗末に扱っている場面を見ると悲しくて、腹が立ちます。それは私ひとりではなく、この牧場の人はみんな同じ思いだと思います。

花泉農場

館ヶ森アーク牧場養豚部のもう一つの農場、花泉農場。山に囲まれた景色のいいところにあります。スタッフたちは交配から分娩、肥育など、出荷までのすべての過程を行っています。

花泉農場スタッフ
見つめる子豚

▲ねえねえ、なに見てるの〜?

子豚のおしり

▲すてきなおしりでしょ!

最新の注意が払われる農場

▲室温、湿度など空気環境には細心の注意が払われています

仕事中の加藤農場長

▲「この仕事は天職」と語る加藤農場長

子豚を抱いてスマイルのスタッフ

▲子豚を抱いてスマイル。右の宇部が抱いている小さい子豚はカフェオレちゃんと命名されました

寝る子豚

▲寝る子は育つ

子豚とお母さん豚

▲こんなに小さい子豚たちも半年経つとお母さん豚の大きさに

農場長 加藤昭一 写真

いい豚肉をつくるには、いい母豚を育てなきゃいけないんですよ。いい母豚になるには健康であることはもちろん、乳首の数が多くて一度にたくさんの子豚におっぱいがあげられることなど、様々な条件があります。小さな赤ちゃんの頃から素質のある子豚はわかりますから、母豚候補として担当者の頭に入っているんです。

交配も大切な作業です。雌豚が発情して排卵するまでに2日しかないので、この2日間でうまく交配できなければ一大事。その点うちは若いスタッフが熱心で、よくやってくれるので、責任者の私としては安心して任せることができます。

この仕事に就いたのは亡くなった前社長に憧れて。当時私は農業学校を出たばかりの20歳。
牧場経営の夢を語る社長の、まぶしいほどに輝いていた姿はいまも目に焼きついています。男が男に一目ぼれしたとでも言うのでしょうか。社長亡き後も頑張ってこられたのは、その時の社長の情熱に惚れた自分を裏切りたくないという気持ちだったかもしれません。

でもね、本当にこの仕事を選んでよかったと思いますよ。それなりに苦労はありますが、変なストレスの溜まることがない仕事です。豚たちの邪気のない表情を見ていると、つまらない悩みなんかはたいてい吹き飛んでしまいますね(笑)。

分娩舎担当 宇部美菜子 写真

大学で畜産科に進み、はじめて豚を見た時、そのかわいさに胸がキュンとなったのが私と豚とのつきあいの始まりです。

就職活動の時期になって館ヶ森アーク牧場が求人をしていることを知り、説明会に行きました。なんだかほんわかした感じのところだなあと思ったのと、観光牧場もしていて広がりがあるなと思ったことが決め手になり、試験を受けてみごと(?)合格しました。

でも後で聞いたら合格した本当の理由は、説明会の時に牧場が出してくれたお弁当があまりにおいしかったので、「余っているけど食べる人?」と言われて、私が「はい!」って迷わず手を挙げたことだったらしいです。「これだけ食べるならよく働くだろう」って(笑)。

念願叶って毎日大好きな豚と一緒に過ごせて、毎日が楽しいです。毎日平均8匹のお母さん豚が赤ちゃんを産むのですが、多い時にはそれが倍くらいになり、目が回る忙しさ。でもあまりにもかわいい豚たちの表情が、しんどさをふわーっとやわらげてくれます。

お休みの日には町に出て、ライブに行ったりもしますが、やはり星のきれいなこの牧場で、豚と過ごすのが一番好きですね。面白い模様だったり、ちょっと個性的な豚にニックネームをつけるのも得意なんですよ、私(笑)。

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