こんにちは。
梅雨が明け、各地で猛暑が続いておりますね。
熱中症には十分に気を付けながら、日本の夏を元気に乗り切りましょう。
さて、こういった暑さの中で特におすすめしたい食材の一つが「豚肉」です。
疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富で、夏バテ予防にもぴったりですね。
今日は、豚肉にまつわる専門店ならではの、ちょっとした豆知識をご紹介したいと思います。
「ヒレ肉」についてです。
「ヒレ肉」って聞くと、どんなイメージをお持ちでしょう?
「柔らかい」「あっさりしている」「ちょっと高級」「大好き!」
そんな声が聞こえてきそうですね。
Ark館ヶ森でも、もちろんヒレ肉を取り扱っていますが、実はあえて「フィレ」という表記をしています。
「え?ヒレじゃないの?」「入力ミスじゃね?」って思った方もおられるかもしれません。
でもこれ、ちゃんと意味があるんです。
「フィレ」はフランス語の「filet(フィレ)」が語源で、もともとは細長くて糸状のものを指す言葉なんです。


館ヶ森高原豚のフィレ肉です。
なるほど、確かに細長くて繊細な形をしていますよね。
この言葉が日本に伝わる中で発音が変化し、「ヒレ」という呼び方が一般的になりました。
でも、Ark館ヶ森では、あえてフランス語本来の「フィレ」として表記しています。
また、関西地方では「ヘレ」という呼び方をすることもあります。
つまり、「ヒレ」「フィレ」「ヘレ」、すべて同じ部位を指しているんです。
では、この「フィレ肉」は、豚のどの部分なのかということですが、背骨の内側にある細長い筋肉部。ロースのさらに奥に隠れるように位置しております。ちょっと分かりにくいですね(笑)。ほとんど動かさない部位であるため、筋もほぼほぼありません。脂もかなり少ないです。
1頭から約500g前後の細長いものが2本しか取れないため、とても希少です。また、数あるお肉の部位の中でも、もっとも柔らかい”最高級部位”として位置付けられております。
ちょっとお値段が高めなのも納得ですねぇ。
ちなみに、「フィレ」という呼び名はお肉以外でも耳にすることがありますよね。
ファーストフードなどで見かける「チキンフィレサンド」「フィレオフィッシュバーガー」や、スーパーでは「サーモンフィレ」、「白身魚フィレ」などなど。
この場合の「フィレ」は、“骨なしの切身”を意味しており、「骨を取ってあって、食べやすくしてある切身のこと」です。
そーゆーことを色々考えると、「フィレ」という言葉は、”やわらかくて優しいもの”に与えられる、ちょっと特別な呼び名なのかなって気もしてきます。
……やや強引かもしれないですけど(笑)
でも、フィレ肉の英語名って「Tenderloin(テンダーロイン)」っていうんですよ。
Tender=やさしいって意味もあるので、あながち間違ってないですよね?(笑)
館ヶ森高原豚 フィレ肉


こうした特別な想いもある部位として、鮮度・丁寧なカットにこだわってご提供しています。
豚肉専門店Ark館ヶ森ファームマーケットへお越しの際には、是非オーダーカットをご用命くださいませ。

ぜひ一度、そのやさしさと上質さをご体感いただけたら嬉しいです。
心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
製造販売部 鴨田敏博