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食はいのち 国にとっても

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昨夜NHKのTV番組「食の防衛線」を観ました。

観たのは途中からだったのですが、北海道の酪農業の大変な現状が報道されていました。

私たちはずっと以前から、人のみならず国にとっても”食はいのち”と訴えてきましたが、その問題が今現実となって私達の目の前に迫っている、という内容でした。

コロナ禍に続く、終息が見えない二つの戦争の中、私達を含む畜産業としての目前の大きな問題 = 世界人口が80億を突破し、今世紀には100億になっていく今、世界中で食糧不足が起きている現実としての食糧危機 = 世界中で終わりなき飼料の争奪戦が始まっている。⇒ 価格飼料の高騰 ⇒ 経営赤字化 ⇒ 生産者の減少 ⇒ 消費者への蛋白源の供給不足 ⇒・・・・

もはや輸入から国内生産へと切り替えていく必要が不可欠。日本は遊休農地を遊ばせておく余裕なんかない。まだ少ないけど若い農業者には飼料作物(大豆・小麦・トウモロコシ、米、牧草など)を増産していくことが重要とその方向に動いている企業もある。

その通りだと思います。本当に。 でも、このような気運の政策はかつてもあったのです。1980年代後半に国営農地開発事業が藤沢町で始まったころのことを思い起こしました。

1950年代から始まった農業振興政策の一つ、国営農地開発事業。約30年後に藤沢町に鍬が入り、山々を削るブルドーザーや大型重機などの勇ましい音が響き渡り,見る見るうちに約400Haの裸の農地が現れました。しかし、当時の日本の農業環境は惨憺たるもの。農業振興にはつながらなかった。 そんな時に私達は要請されてその中に飛び込んだのです。

当事者として、他所も含めて農地開発事業の経緯をつぶさにみて、経験しています。実際、全国的にも成功例は少ないようです。そのうえで、多分これから展開されるであろう国内食糧飼料作物生産促進の事業が、長期的に未来の日本の基盤を強くしていくことができることを希望をもって期待したいと思います。

                                            橋本志津

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