養豚事業部花泉農場、分娩舎所属の鹿毛 久匡男と申します。
6月に入り、徐々に暑い日が増えてきました。
豚は汗腺が退化しており、汗をかくことができず体温調節が苦手な生き物です。
繁殖農場である花泉農場では特に暑さに弱い母豚の体調管理に細心の注意を
払う時期となります。
今回は夏場における暑さ対策の重要な設備である
【クールセル】をご紹介します。
クールセルは、簡単に説明しますと気化熱を利用した冷却設備です。
クーリングパッドと呼ばれる波型の通気性のある
壁面にタンクからポンプで汲み上げた水を循環させ、豚舎内のファンから
外気を取り入れる際、気化熱で冷えた空気がクーリングパッドを通ることで
豚舎内に涼しい空気が取り込まれる仕組みとなります。
夏場は毎日お世話になる設備となります。
クールセル以外にも暑さ対策に関する設備や技術は多々ありますが
まずは本格稼働前の5月にクールセルのメンテナンスをすることが
暑さ対策の第1歩となります。
先日、メンテナンスを終え、クールセルは現在順調に稼働しております。
これから夏本番を迎えるにあたり、母豚・子豚ともに快適に
過ごせるよう全力でサポートしていきます!
