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日本の食と農を守りたい(たてがもり・冬記事 再掲)

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◎2008年に発行した「たてがもり・冬」(館ヶ森アーク牧場の広報誌です)の記事を再掲します。
10年前の記事ですが、内容は色あせることなく、
むしろ、食の安全性や日本農業を取り巻く環境などにおいて、
社会の関心が高まっている今だからこそ、読んでいただきたい内容です。

【日本の食と農を守りたい】

日本は、世界でも珍しく四季がはっきりしている国です。
島国で平野が少なく、山地が多いため、海の幸も山の幸も豊富で、
時期によって色々な食材が“旬”を伝えるので、古くから日本人は“食”を通して季節を感じてきました。

しかし、最近に限らず、そのような日本の食を脅かすニュースが毎日のように聞こえてきます。
毒物が混入していたり、異物が混ぜられたり・・・
このような報道を目にすると、生産に携わる者としての自責を感じると共に、
生産現場の人間として何が出来るのか?ということを自問します。
本来は、健やかな身体を育むはずの食料が、逆に身体に危険を及ぼすことなどあってはならないですし、
飢餓で苦しんでいる人たちがいる一方で、
食べ物を燃料にしてしまうことにも疑問を持たざるを得ません。

しかしながら、日本もおかしな国です。お米の価格が下がるからといって、
減反政策はゆるめずに、お米を作らなければ逆に補助金を払う。
国内の農地は荒れ放題の一方で、膨大なエネルギーを費やして、海外から食料を輸入している、
と思ったら、ミニマムアクセスといって、毒物が混入したお米を海外から高額で購入する。
そうは言いながらも、アークの豚肉や卵を生産するためのエサのほとんども海外から輸入しているという現実です(もちろん非遺伝子組み換えのものを最優先にしていますが)。

このような状況の中、私たち生産者に何が出来るのか?ということを日々考えます。
ご存知の通り、日本の食料自給率は先進国の中でも最低です。
海外で生産される食料すべてが良くないとは思いませんが、
価格競争を経て輸入される食料を生産している海外の人たちが、日本人の健康のことを、食べてくれる人たちの身体のことを考えながら生産しているのでしょうか?
私は疑問に思います。
けれども、日本の生産者の多くは、「喜んでもらいたい」「美味しいって言ってもらいたい」
そういう消費者の笑顔を第一に考えて生産していると思います。
私の知っている人たちは、皆さんそんな人たちです。
そういうことから考えても、少しでも国内の食料自給率を高め、
自分たち日本人が食べるものは、自分たち日本人が作っていかなければならないのではないでしょうか。

今年、アークでは飼料用米の取り組みを始めました。
豚肉や卵を生産するときに食べさせるものです。
きっかけは、知り合いの農家の人と話していたときに、
「本当は転作や休作などせずにお米が作りたいんだけど、規制があってお米が作れない」
というような話を聞いたところからでした。
その後、調べてみると、日本人の主食であるお米に関しては色んなところで規制があるようでした。
すべては農家を守るため、というような名目でしたが、
逆に日本の農業を縛り付けているようにも見えました。

<プロジェクトメンバーの皆さん>

こんなことをしていたのでは、いつまでたっても日本の農業の発展はないと考え、
地域の方々のご協力を得て、今年は100反歩の作付面積で栽培を始めました。
色々な方々に助けられ、多収穫米の「ふくひびき」という種子を入手し、
地域の皆さんも初めての取り組みだったのですが、
手応えは掴んだらしく、来年はより面積を大きくして取り組んでくれるそうなので楽しみです。

<“アーク牧場飼料米プロジェクト”概要>

確かに、生産コストは上がります。
一方で、こういった取り組みを続けるには、消費者に受け入れていただける価格にする必要があります。
その為に、これからもシビアな生産管理が必要になり、
より品質の高い“食”づくりに邁進していかなければならないと思っております。
なぜなら、10年後、20年後の日本の将来をグローバルに考えたとき、
荒れている農地を放置しておいて、海外から食料を持ってくることを続けていくことの方が危機感を覚えるからです。

緑豊かな大地は森林だけが作るものではありません。
農作物の実り豊かな大地が、水を保ち、そこに集まる生物を育み、
微生物からなる食物連鎖のバランスを保つのです。
今後もアークは『食はいのち』の理念のもと、日々励んで参ります。

代表取締役 橋本 晋栄

▼館ヶ森アーク牧場のネットショップもご覧ください。

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